老人ホームで人気のあるアクティビティ

老人ホームに入居している高齢者にとって、大きな楽しみとなっているのが、施設内で開催されている各種のアクティビティです。老人ホームでおこなわれるアクティビティは、体の機能が衰えている老人でも参加しやすいものが選ばれているのが特徴ですが、ここでは老人ホームでの人気のある各種のアクティビティについて、詳しく紹介します。

季節ごとにおこなわれているアクティビティ

老人ホームでおこなわれているアクティビティは、種類によってそれぞれ特徴が異なります。季節ごとに定期的に開催されているアクティビティでは、各季節の行事をお祝いするためにイベントがおこなわれています。一般家庭で日常的におこなわれているイベントも、老人ホームではアクティビティとしておこなわれていて、施設で生活している老人が一緒に、季節のイベントを楽しむことができるのが魅力です。

お正月なども、一人でお祝いするよりは、施設内のアクティビティとして一緒に新年を祝うほうが、老人ホームでの生活をより楽しいものにすることができます。新年ならではのイベントとして餅つきなどをすることも可能で、施設の職員と入居者が協力して餅つきをすることで、みんなで楽しく新年の一時を過ごせます。

クリスマスなども、老人ホームでアクティビティがおこなわれるイベントの一つで、入居者と職員が参加するクリスマスパーティーなども、各地の老人ホームで開催されています。クリスマスならではのイベントとして、出席者がクリスマスプレゼントの交換をすることもでき、施設で生活している高齢者にとっては、良い気分転換になるアクティビティです。

アクティビティとしておこなわれているラジオ体操

老人ホームでおこなわれているアクティビティの中には、入居者の健康を維持することを目的としておこなわれているものもあります。老人ホームで生活している高齢者の場合には、部屋の中で一日生活することも多いために、運動不足になってしまうこともよくあります。

体は使用しないとますます機能が低下しやすくなってしまうので、高齢者にとっても毎日の運動は、健康な体を維持するために欠かせないことです。老人ホームで入居者の健康作りのためにおこなわれていることがあるのが、ラジオ体操のアクティビティです。

ラジオ体操は、体の各部分を総合的に使用することができるので、高齢者が体を鍛えるためには最適な運動です。激しい運動をしなくても、体を使うことができることがラジオ体操のメリットで、老人ホームで暮らす高齢者でも無理なく体を動かすことができます。

毎日決まった時間にラジオ体操のアクティビティをすれば、施設内で規則正しい生活を送ることができます。

アクティビティとしておこなわれている簡単なスポーツ

老人ホームでは、高齢者でもできるような簡単なスポーツも、アクティビティとしておこなわれています。高齢者の場合には、体の筋力も総合的に衰えているために、若い人のように、自由に体が動かせないことも多いですが、高齢者でも参加しやすいように工夫をすることで、誰でも気軽に楽しめるスポーツのアクティビティをおこなうことができます。

老人ホームに住む高齢者向けのアクティビティとして、ボールを使った簡単なスポーツなどもおこなわれていますが、ボールは通常のものだと高齢者が扱うには不向きです。

筋力が衰えている高齢者の中には、重いボールを投げることも難しくなっている人もいて、硬いボールにあたると怪我をしてしまうこともあります。そのために、使用するボールはやわらかいビニールなどの素材を選んだほうが、高齢者でも扱いやすくなり、軽い素材のボールならば、安全に使用することができます。

軽いボールを使ってできる簡単なアクティビティが、ボールを床につけないようにして打ち合う運動で、やわらかいボールでも適度に体を動かすことができます。

脳をトレーニングするためのアクティビティ

老人ホームでは、入居者の脳を活性化させることを目的としてアクティビティがおこなわれることもあります。高齢者は脳の機能も衰えやすくなっているので、アクティビティを定期的に開催することで、継続的に脳のトレーニングができます。

高齢者でも簡単にできる脳を鍛えるためのアクティビティが、言葉の終わりをつなげていく、しりとり遊びです。高齢者の場合には、単語の記憶力も全般的に低下しやすくなっているので、頭の中にある単語を思い出すためのきっかけとしても、効果的なアクティビティです。

高齢者がゲームに慣れてきたら、さらにレベルをアップさせることも可能で、特定の条件を満たす単語だけで、ゲームを遊ぶこともできます。例えば、食べ物の言葉しか使ってはいけないルールならば、「ねぎ」という言葉の後につなげられるのは、「ぎ」ではじまる食べ物の単語だけです。

使用できる言葉が限られていることで、ゲームを続けることも難しくなり、頭の記憶力を総動員してゲームに取り組まなければいけないので、非常に効果的な脳のトレーニングができます。

手足を動かすためのアクティビティ

老人ホームでは高齢者の手足を動かしてもらうことを目的としてアクティビティが開催されることもあります。特に手を使うことは高齢者の健康にとって非常に重要で、手を日常的に多く使用することによって、脳に刺激を与えることができ、体の機能の維持に役立ちます。

高齢者が手を多く使用することができるのが、料理を作るアクティビティで、自分で料理を作った経験があまりない人でも一緒に楽しむことができます。料理を作るために必要な材料はあらかじめ購入しておけば、施設で生活している高齢者も気軽に料理作りを楽しめます。

料理を作るためにはまず、材料を適当な大きさに切っていく作業が必要ですが、材料を同じような形に切っていく作業も、手を動かすトレーニングに役立ちます。高齢者が自分で食べやすい大きさに切っていくことも可能で、工夫しながら料理をすることで、脳も鍛えることができます。

料理をアクティビティとしておこなう場合にはグループで一緒におこなう方法もあり、老人ホームでの生活に必要な社会性を、料理作りを通して自然に学ぶことができます。料理作りを通して、施設内の高齢者の親睦が深まることも多く、作った料理を自分たちで楽しむことができるのも魅力です。

入居者が参加できる楽しいアクティビティ

このように、老人ホームでは施設に入居している高齢者が参加できるアクティビティが開催されていることもあります。体を動かすことを目的としておこなわれているアクティビティもあり、日常的に体を使うことで、体の機能の低下を防止することができるのです。

頭を使うことを目的としたアクティビティもあり、入居者がみんなで協力して楽しめます。

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